2月20日、厚労省ホームページに体罰防止のガイドラインである「体罰等によらない子育てのために(←クリックすると別窓が開きます)」が掲載されました。

児童福祉法等の改正法の背景

体罰禁止は、1979 年に世界で初めてスウェーデンが施行、1990 年に発効した児童の権利に関する条約に基づき、58か国(2019年10 月末現在)が子どもに対する体罰を法律で禁止しています。

わが国でも、2019 年6月に成立した児童福祉法等の改正法において、体罰が許されないものであることが法定化され、 2020 年4月1 日から施行されます。

ガイドラインの目的と概要

ガイドラインは、決して親を罰したり追い込むことを意図したものではなく、体罰禁止に関する考え方等を普及し、子育てを社会全体で応援・サポートし、体罰によらない子育てを社会全体で推進することを目的としています。

このガイダンスでは、なぜ体罰等をしてはいけないのか、体罰等をしてしまう背景、そして子どもとの関わりや保護者自身の具体的な工夫のポイントや具体例など、活用しやすくまとめられています。

しつけとは

しつけとは、子どもの人格や才能等を伸ばし、社会において自律した生活を送れるようにすること等を目的として、子どもをサポートして社会性を育む行為です。

と定義しています。

しつけをするときの注意点

・子どもの発達しつつある能力に合わせる

・どうすればよいのかを言葉や見本を示す等の本人が理解できる方法で伝える

・子どもと向き合い、社会生活をしていく上で必要なことを、しっかりと教え伝えていく

困っている母親

体罰とは

また、体罰とは①身体に何らかの苦痛を引き起こす②意図的に不快感をもたらす行為と定義しています。

具体的な例として ①言葉で3回注意したけど言うことを聞かないので、頬を叩いた ②大切なものにいたずらをしたので、長時間正座をさせた ③友達を殴ってケガをさせたので、同じように子どもを殴った ④他人のものを取ったので、お尻を叩いた ⑤宿題をしなかったので、夕ご飯を与えなかった ⑥掃除をしないので、雑巾を顔に押しつけた などは全て体罰になります。

①冗談のつもりで、「お前なんか生まれてこなければよかった」などなど子どもの存在を否定するようなことを言った ②やる気を出させるという口実で、きょうだいを引き合いにしてけなした などは子どもの心を傷つける行為になります。

そして、絶対してはならない虐待について●身体的虐待●性的虐待●ネグレクト●心理的虐待などの解説も掲載されています。

相談する

困ったときの相談として、市区町村の実施している乳幼児健診等の健診時や、乳幼児全戸訪問等の機会や、児童相談所虐待対応ダ イヤル「189(いち・はや・く)」、児童相談所相談専用ダイヤル「0570783-189(なやみ・いち・はや・く)」等も利用が可能です。

子育て中の方やその周囲の方、教育現場をはじめとした子どもの生活の場で子育て支援に携わる方など多くの方が読み、そして考え、体罰等によらない子育てが応援される社会づくりを進めていきましょう。

追伸

明日は、千葉県野田市で虐待を受けて亡くなった栗原心愛さんの事件の裁判が始まります。被告の父親は、逮捕直後「親としてのしつけでやった。間違いだとは思っていない」と話していたそうです。