「契約だから」だけでは、私は納得できなかった
— 会員制を導入しない理由と、私自身の経験から学んだこと —
「このままでいいのか」——50代になって、そう感じている方へ。
相談という選択肢があることを知ってほしいと思っています。そして、もし相談の場を選ぶなら、何に対して料金を払うのかが、ちゃんと見える場所であってほしいと思っています。
就職氷河期の波をまともに受け、実力があっても思うようなキャリアを歩めなかった方たち。非正規雇用のまま年齢を重ね、「自分はこれでよかったのか」という問いをどこかに抱えてきた方たち。そういう方々と、向き合いたいと思っています。
私がこの仕事で大切にしているのは、その方の「選び直し」にどれだけ役に立てるか、ということです。
相談の場で感じた、小さな違和感
FPとして独立する前、私自身もお金を払って相談や研修を受けていた時期がありました。母子家庭で生活を支えながら、将来を模索していた頃のことです。
相談の場では「答えは自分の中にあります」という言葉をよくいただきました。その考え方を否定したいわけではありません。ただ当時の私は、どこを見ればいいのかすら分からず、小さなヒントが欲しかったのだと思います。
支援の場でも、通えなくなった時期がありました。それでも契約は続き、最終的には大きな支払いが残りました。「本気ならできる」「追い込まれれば力は出る」——その言葉が間違いだとは思いません。ただ、私には合いませんでした。
何より苦しかったのは、「契約だから」 という一言で、すべてが片づけられてしまう感覚でした。
会員制を、あえて選ばなかった理由
最近、FPやコンサルタントの世界でも月額制・サブスク型のサービスが増えています。継続的な関係を築きやすい、便利な仕組みだと思います。
ただ私は、今もこう考えてしまいます。「これは何に対する対価なのだろう」 と。
利用がなくても料金が発生する。対話がなくても契約は続く。そこに実感が持てないまま、お金だけが動いていく——自分が経験したあの違和感と、重なるのです。
私が大切にしたいのは、継続そのものではありません。実際に対話があること。必要な整理が行われること。必要なときに相談できること。その実態に対して、料金をいただくことです。
そのため当事務所では、会員制・サブスク型の仕組みは採用していません。料金は、おひとり様・ご夫婦・ご家庭の状況により異なるため、すべて個別にご案内しています。
「契約だから」ではなく
過去の経験は、私にとって痛みでもあり、学びでもありました。だからこそ今は、実態のある支援に対して料金をいただく形を選んでいます。
これからも、「契約だから」ではなく、その方の選択が少しでも軽くなるように——丁寧に向き合うことを大切にしていきたいと思っています。

